角川歴彦と春樹は兄弟だった!角川お家騒動、兄弟の確執・対立とは?

角川歴彦と角川春樹 は兄弟だった! 角川お家騒動、 兄弟の確執・対立 とは? ニュース・話題

2022年9月14日、東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で大きな動きがありました。

大会スポンサーだった出版大手「KADOKAWA」の会長・角川歴彦(つぐひこ)容疑者が贈賄容疑で逮捕されました。

このニュースを聞いて、1970年代後半から80年代にかけて、角川映画で一世風靡した名プロデューサー、角川春樹さんのことを思い出す人も多かったようです。

角川春樹さんといえば、5人の女性と離婚し6人の女性と結婚したり、麻薬取締法違反などの罪に問われたりと、なにかと破天荒なエピソードを持つ、風雲児として有名ですよね。

そんな角川春樹さんと角川歴彦さんって関係あるのでしょうか?

2人の関係性について調べてみました。

角川歴彦と角川春樹は兄弟!

角川書店の創業者、角川源義さん。

その息子として生まれたのが、角川春樹さんと角川歴彦さんの兄弟です。

※異母兄弟という説もありますが、実の兄弟のようです。

角川春樹さん:1942年1月8日生まれ

角川歴彦さん:1943年9月1日生まれ

とのことなので、春樹さんのほうがお兄さんで、2人は学年的には2年離れた兄弟となりますね。

角川歴彦と角川春樹の歴史

角川書店での功績

角川書店が一躍大手出版社として躍進したのは、角川春樹さんと弟の角川歴彦さんが取り仕切るようになってからと言われています。

角川春樹さんは、1970年代から自身の個人事務所であった、角川春樹事務所(旧)を介する形で映画事業に参入。

角川映画の過度な広告露出路線とメディアミックスにより、映画本体と原作本を相乗効果で次々とヒット。

角川書店は小学館、集英社、講談社と並ぶ大手出版社の仲間入りを果たしました。

この戦略は1970年代~80年代文化を象徴するものとして今なお語られています。

一方、弟の角川歴彦さんは『ザ・テレビジョン』『東京ウォーカー』などを創刊。

ライトノベルの草分け的文庫レーベルの「角川スニーカー文庫」の創設も歴彦さんの功績と言われています。

兄弟の確執が生まれる

1990年代に入り、春樹さんが手がける映画事業がことごとく不振に終わるようになり、角川書店は多額の負債を抱えるようになります。

その借金を歴彦さんのほうの雑誌や、アニメ・ゲーム・ライトノベル関連部門の収益で補填する状況が続いていたそうです。

この状況から、春樹さんは「歴彦に角川書店が乗っ取られるのではないか」という疑念を持つようになっていったと言われています。

さらに、春樹さんの長男を角川に入社させた際の処遇の問題もあり、兄弟間での対立が決定的となりました。

1992年、春樹さんが歴彦さんとつながりの深かった当時の常務を不正送金の疑いで事実上解任します。

これに対し、歴彦さんはライバル会社・メディアワークスを設立し、主にアニメやゲーム関係の編集スタッフを引き連れて移籍させ、角川本体を弱体化させるという報復に出ました。

春樹逮捕、角川お家騒動

「角川書店VSメディアワークス」という兄弟喧嘩が本格的に始まった矢先の1993年、春樹さんがコカイン密輸事件で逮捕され、角川書店の社長の座から失脚します。

柱を失った角川書店は、歴彦さんを呼び戻して会社を立て直すこととなりました。

これがいわゆる「角川お家騒動」と言われています。

角川歴彦と角川春樹との仲は?

決して良くはない、というか、悪いようですね…。

わが闘争

角川春樹さん著の「わが闘争」によると、春樹さんが刑務所から出所された後に、春樹氏主催のパーティーに当時敵対していた歴彦さんを招待したが、歴彦さんはあわてて海外へと行き、避けられたという逸話もあります。

角川兄弟に対するSNSの反応は?

まとめ

今回は角川書店を一気に押し上げた功績者である、角川春樹さん、そして今回逮捕された歴彦さん、2人の兄弟の関係性について調べてみました。

しかし、兄弟揃って逮捕歴がつくことなんて、なかなかないことですよね…。

大物ゆえに、人のなかなかしない苦労や経験をされてきているのでしょうが、お家騒動になってしまうほど以前から確執のある兄弟だったのですね。

今回のニュースを見て、兄である角川春樹さんは何を思われているのでしょうか?

そちらも気になるところです。

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