2022年9月23日、羽田空港の保安検査場で女性検査員に暴行を加えたとして、元プロ野球の投手での村田兆治さんが逮捕されました。
村田さんといえば、「マサカリ投法」と呼ばれるダイナミックな投球フォームで人気を博し、名球会入りまでした野球界のレジェンド。
どうしてこのような事件を起こしてしまったのでしょうか?
村田兆治の性格の問題か?
村田兆治さんはもともと昭和気質で、融通が利かない性格だったようですね。
座右の銘は『人生先発完投』と先発完投にこだわった無骨な野球人生は『昭和生まれの明治男』と呼ばれるほど。
村田容疑者の取材経験があるスポーツライターが語る。
「昭和気質というか無骨というか、一筋縄でいかないタイプですよ。投球スタイルそのままで、よくいえば真っすぐな性格ですが、、融通が利かない面があったのはたしか。こちらが質問してもそれには答えず、自分が話したいことを話すので、ずいぶん困った記憶があります。
あれだけの実績を残しながら短期間しか指導者になっていないのは、そういう性格もあったのでしょう。高倉健主演で映画にもなった『居酒屋兆治』という小説がありましたが、モデルは村田さんだといわれています。ただし、女性に暴力をふるうとか、そんなことは考えられない。そんな粗暴な噂も聞いたことはありません」
(引用:SmartFLASH)
しかし、あの『居酒屋兆治』のモデルが村田兆治さんだったとは知りませんでした…!
映画ではあの高倉健さんが、寡黙で実直ながら気持ちが曲げられず無器用な兆治を演じていらっしゃいます。
なんだかイメージにもぴったりですね。

出典:映画.com
ちなみに芸能界のご意見番、和田アキ子さんは大昔の村田兆治さんのことを「穏やかな方だった」だと話されています。
和田は「空港とかはみんなの安全・安心を届けようと職員の方も一生懸命だし、村田さんもそんなアホやないからね。(普段も)飛行機乗られてると。大昔にお会いしたことあるけど、穏やかな方で。(だから)不思議です」と話した。
(引用:デイリー)
村田兆治は亭主関白すぎて夫婦仲も悪かった?
暴行事件のあと、村田さんの“亭主関白すぎる”夫婦生活が報じられました。
「週刊文春」によれば、村田氏の野球人生を支えた妻・淑子さんは、体調管理のために夕食は毎日15品以上を用意。夫が「みかん」と言えば、皮や筋をすべて取って渡していたという。結婚当初、妻の作った夕食が気に入らず、ちゃぶ台をひっくり返したといったエピソードも伝えられた。
(引用:SmartFLASH)
みかんの皮もちゃぶ台返しも現役の頃の話として、村田兆治さんの奥様である淑子(よしこ)さんが紹介されたエピソードです。

出典:Amazon
そんな村田を陰で支えたのが2つ上の姉さん女房、淑子(よしこ)さんだ。体調管理のために夕餉には毎日15品以上を並べ、食材や調味料にもとことんこだわった。肘を壊した村田のために数多の病院を行脚。行きついた先はアメリカの名医ジョーブ博士による「トミー・ジョン手術」だった。キャセイパシフィック航空でグラウンドスタッフを務め、イギリスの語学専門学校で英語を学んだ社長令嬢だった淑子さん。夫に付き添って渡米し、通訳やリハビリを手伝った。妻の献身的な支えもあり村田は「奇跡の復活」を果たす。90年の引退までに215勝。05年には野球殿堂入りした。
(引用:週刊文春)
村田兆治さんのことを献身的に支えてこられた方なのですね。
1973年12月に結婚した村田兆治と淑子さんの写真がこちらです。

出典:文春オンライン
同誌が近隣住民に話を聞いたところ、子供も独立し、淑子さんの姿もここ何年か見かけていないという。
淑子さんについて聞かれると、「歳も歳ですから。介護の問題とか色々あるしね」と話したとも報じられた。
(引用:SmartFLASH)
奥様の姿を見かけていないというのも、年齢を考えると、介護する、されるもどちらの可能性もありえますよね。
加齢による脱抑制(認知症の可能性も)
Business Journalにおいて連載されている、精神科医である片田珠美さんの連載。
この記事の中で村田兆治氏さんには「脱抑制」の可能性があるのではないかと指摘をされています。
脳の抑制機能は、加齢によっても低下しうる。これは、感情や衝動を制御する役目を果たしている前頭葉の機能が年齢とともに衰えることによる。もちろん、個人差があり、一概にはいえないにせよ、若い頃は真面目でおとなしかったのに、年を取るにつれて頑固で怒りっぽくなった親に振り回されて困っている方から相談を受ける機会が最近増えている。
こういう場合、加齢による「脱抑制」の可能性が考えられるので、病院できちんと検査を受けるよう勧める。「脱抑制」は認知症の患者にもしばしば認められるからだ。とくに前頭側頭型認知症、いわゆるピック病では、物忘れはあまり目立たず、むしろ「脱抑制」が認められることが多い。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2022/09/post_319022.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
偉大な投手だった村田兆治さんに対して認知症の可能性を指摘するのは気が引ける、とされながらも、その可能性も指摘。
ピック病に限らず、認知症になると怒りっぽくなることが少なくない。これは、主に2つの理由によると考えられる。まず、記憶障害のせいで大切な物をなくしたり、道に迷ったりすることが増え、不安になる。そのうえ、病識がないので、そういう自分をなかなか受け入れられず、イライラして怒りっぽくなる。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2022/09/post_319022_2.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
この逮捕をきっかけに、安心のためにも頭部のMRIを受けてみては、と勧めていらっしゃいます。
まとめ
野球界のレジェンドである、村田兆治さんの今回の事件はとても衝撃でした。
近年では昭和の大投手として、バラエティ番組などにも出演し、楽しませてくれていましたが、罪を償って、またいつか元気な姿を見せていただきたいものです。